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ニュース&トピックスは何のため? ~活用のメリットと事例をご紹介~

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株式会社OS工芸社

企業のWebサイトでは必ずと言って良いほど目にする「ニュース」「お知らせ」「新着情報」「トピックス」といったコンテンツ。企業の重要な出来事やユーザーに知ってほしい事柄などを掲載するために使われますが、担っている役割は単なる「情報の発信」だけではありません。

ニュース&トピックスを更新することでWebサイトにもたらされる効果や、活用していくメリットについてご紹介します。

更新は手間がかかるだけ?

BtoB企業や、既存顧客との取引がほとんどの企業では、「Webサイトのお知らせなんて誰も見ていないのでは…」と更新が不要に思えるかもしれません。こまめに更新するには手間がかかりますし、「どんな内容をアップすればいいか分からない」とお悩みの方もいるでしょう。

しかし、ニュース&トピックスを積極的に更新し活用していくことは、目に見えないところでWebサイトに意外な効果をもたらすことがあります。

検索エンジンにWebサイトの存在をアピール

Webサイトは存在しているだけでは意味がなく、閲覧する人がいてはじめて価値のあるものとなります。
そして、訪れるユーザーが多いほど、Webサイト本来の目的(集客・認知拡大・優秀な人材の採用など)の達成につながる機会が増加します。

ユーザーがWebサイトを訪問する経路は、広告やSNS、外部サイトからのリンクなど様々ありますが、Webブラウザ※1の検索窓にキーワードを打ち込んで検索する「自然検索」が最も身近ではないでしょうか。
自然検索では、Webサイトへの流入を増やす方法として、検索結果における表示順位が重要視されます。

この表示順位がどのように決まるかというと、検索エンジン※2の「クローラー」というロボットが日々巡回して情報を集め、検索エンジン独自の基準でWebサイトを評価して優先度を決定しています。検索エンジンによって表示順位が異なるのは、この基準が異なるためです。

クローラーにWebサイトの情報が収集されていないと検索結果には表示されず、検索エンジンからの評価が低いと優先的に表示してもらえません。そのため、表示順位を上げるためにはクローラーを積極的に呼び込みWebサイトを高く評価してもらう努力が必要です。

  1. Google ChromeやSafariなどをはじめとしたWebサイトを検索したり閲覧したりするためのソフトウェア。
  2. Webブラウザの中で使用されている、検索キーワードに対して関連するWebページを検索結果として表示するシステム。

Googleは新鮮で独自性のあるコンテンツを評価

では、具体的にどうすればいいのでしょうか。

最も単純な方法は、Webサイトを定期的に更新していくことです。なぜなら、更新したページをきっかけにしてクローラーがWebサイトを再巡回するからです。

ただし、更新頻度だけでクロール回数や検索順位が決定するというわけではありません。
検索エンジンの最大シェアを占めるGoogleは、ユーザーにとって有用で信頼できる情報を評価すると説明しています。

つまり、むやみやたらにページを量産することは逆効果で、訪問したユーザーの「知りたい」を十分に満たせるような内容で更新することに意味があります。

企業情報や事業内容など、高頻度で内容が変わることのないページは更新するタイミングが限られますが、ニュース&トピックスであれば日々の企業活動に合わせて更新を行えます。ニュース&トピックスにユーザーにとって有益な記事を積極的に追加し、アクティブなWebサイトを保つようにしましょう。

AI時代への適応

Googleでは2024年から、検索ワードに基づいてAIが要約した情報を表示する「AI による概要(AI Overviews)」という機能が加わりました。目に入りやすい上部に表示され、ユーザーはわざわざ個別のWebサイトまで行かなくても、検索結果画面だけで求める情報を取得できるようになりました。

今後のアップデートで、機能拡張や回答の精度向上も期待されており、より高い信頼を獲得するようになると、このAI回答を経由したユーザー行動(引用Webサイトへの訪問やお問い合わせなど)がさらに増えていくと予想されます。つまり、検索結果の表示順位という従来の考え方以外にも、AIの概要欄への表示も意識していかなければなりません。

回答として表示される内容は、検索結果の表示順位と同様にコンテンツの信頼性やユーザーに対する有益性を評価軸にしています。そのため、“質”の高いページを作成することはこの点においてもWebサイトに優位性をもたらします。

更新例と活用するメリット

ニュース&トピックスの更新内容の参考例と、そのメリットをご紹介します。

1. 顧客・取引先とのコミュニケーションの窓口に

長期休暇、台風接近、創立記念日など変則的な営業となる際に、取引先全員に伝えるのは大変です。ニュース&トピックスであれば、やりとりをしていない相手にも一括で情報を発信することができます。

また、普段からこういった営業に関する情報を掲載しておくことで、災害発生時やトラブル対応などより緊急性の高い場面においても、関係者がWebサイトに何か掲載されていないか閲覧しに来てくれる可能性が高まり、重要な情報の周知をスムーズに行うことできます。

OS工芸社制作のWebサイトにおける例

株式会社DJ-WAVEエンジニアリング様は、長期休業のお知らせ以外に、オフィスカジュアルの導入やインボイス対応についても掲載されています。

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2. Webサイト内の閲覧性を高める

Webサイト内の情報を更新した際に、そのページをお知らせすることも有効です。

たとえば製品情報に新商品のページを追加した時です。
ニュース&トピックスにも概要を記載した記事を作成しリンクを設置しておけば、そこから詳細な製品情報ページへの誘導も、その製品に関するお問い合わせ用フォームへの誘導も可能です。ただし、リンクを並べただけの記事では、検索エンジンに低品質な誘導ページだと見なされる可能性があります。販売開始日や取扱店など、そのページにしかない情報を盛り込むようにしましょう。

Webサイト内の変更点は、大幅なリニューアルでない限り、なかなか見分けがつかないもの。
ニュース&トピックスを活用し、明示的にお知らせすることで案内板のような役割も果たし、更新ページを閲覧してもらいやすくなります。また、「Webサイト内の情報が更新されている」という安心感を与え、企業イメージアップにもつながるでしょう。

OS工芸社制作のWebサイトにおける例

みづほ工業株式会社様は、新発売する製品の写真や特長の抜粋を掲載し、仕様の詳細やカタログが掲載されている製品ページへの導線とされています。

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3. 蓄積された情報が説得力を持つ

「健康経営優良法人に認定されました」というニュース記事を掲載した時に、その記事のみを見て感じる印象と、過去に同様の内容が掲載されているのを見て感じる印象とではインパクトが異なります。もちろん“何度も”認定されている方がユーザーにとっては好印象となります。

このように過去の情報を蓄積し、継続的な閲覧を可能とする点も大きなメリットです。
受賞・認定以外にも、組織改編や事業所新設などについて発信することで、企業の成長過程を時系列で示すことのできるコンテンツ資産となります。

ただし、間違った情報を公開したままにしておくと、SEOでは悪影響となる可能性もあるため注意は必要です。

  • Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)の略称。Webページの検索上位化を目指し、実施する施策や手法のこと。

OS工芸社制作のWebサイトにおける例

池田興業株式会社様は、事務所の移転情報、竣工式や創立記念式典の様子などを写真付きで発信。また、安全運転に関する表彰歴を掲載し、社内の安全意識の高さもPRされています。

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4. オリジナルな内容でより価値あるものへ

コラムのような形で商材に関する豆知識や技術的な情報を発信すると、よりオリジナリティの高いコンテンツになります。

専門的な知識や知見も必要にはなりますが、書くことで新たなビジネスチャンスの創出も期待できます。あらかじめ記事を読んでもらいたいターゲットを定め、テーマや構成を考えることが重要です。

テーマが思い浮かばない場合は、以下をヒントに考えてみましょう。

  • トレンドの話題やキーワードからアイデアを拾う
  • お客様からよく聞かれる質問を取り上げる
  • 納入事例やユーザーインタビューを紹介する

OS工芸社制作のWebサイトにおける例

住化農業資材株式会社様の製品情報サイトでは、ニュースからは独立していますが、同じフォーマットを使用した「ブログ」を発信されています。製品ユーザーの近況や実際の製品使用環境、感想などを取材し、読み応えのある内容になっています。

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投稿システムの導入がおすすめ

このように「情報の発信」以外にもニュース&トピックスのコンテンツには、たくさんの活用メリットがあります。しかし、更新頻度を上げようとすると、社内作業と外注のどちらであっても、必然的にかかる手間やコストが増えてしまいます。

そういった悩みに対して、Webサイトに投稿システムを導入することをおすすめします。
投稿システムを組み込むことで導入時の初期コストがかかるものの、通常の方法よりも比較的簡単に、管理画面から誰でも記事を投稿できるようになります。

このようなシステムをCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)と言い、様々な種類が存在しますが、代表的なものとしてはWordPressが広く知られています。WordPressについては下記の別記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。

投稿システムの導入事例

OS工芸社では、お客様それぞれのニーズに合わせた形式の投稿システムを採用し、Webの知識がない方にとっても分かりやすい操作画面となるよう、ご希望に沿ってカスタマイズしています。

カスタマイズを行うことで、あらかじめWebサイト全体と馴染むようにデザインされたパーツ(リンクボタンやリストなど)を記事内に簡単に挿入したり、独自のタグやカテゴリーを紐づけて記事を整理したりできるようになります。

株式会社ダイワハイテックス様

以前はテキストとリンクのみで構成されていたニュースコンテンツでしたが、コーポレートサイトリニューアルに伴い、投稿システムを導入したことで画像や動画、PDF、ボタン型のリンクなどが簡単に挿入できるようになりました。

記事内でより豊かな表現と、関連サイトや資料へのスムーズな案内が可能になり、発信力を大幅に強化。一覧ではカテゴリーとタグでそれぞれ記事の絞り込みができ、ユーザーが興味のある情報をまとめて閲覧することができます。

みづほ工業株式会社様

新製品の発売や既存製品のリニューアル・終売など、リアルタイムな発信で顧客に対してよりスピーディーに製品情報を届けています。
また、展示会情報では写真で現場の空気感をリアルに伝え、製品情報やお問い合わせ先への誘導など、開催後のフォローアップとしても積極的に活用されています。

今回の記事のまとめ

  • クローラーを呼び込み、検索エンジンにWebサイトを高く評価してもらうために、ニュース&トピックスを積極的に更新することが有効
  • その他にも、更新することで顧客・取引先とのコミュニケーション窓口になったり、Webサイト内の閲覧性を高めたりするなどのメリットがある
  • 更新の難易度が低い投稿システムの導入がおすすめ

ニュース&トピックス1つをとっても、コンテンツが存在する意義は多数存在します。
OS工芸社では、投稿システムの導入有無も含めてお客様の運用方針をヒアリングし、最適なニュース&トピックスの設置を行っています。

Webサイトの制作をお考えの方はお気軽にご相談ください。

貴社の戦略パートナーとして、企画から制作までワンストップでサポートします。

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株式会社OS工芸社 OS FINE ADVERTISING INC.

私たちOS工芸社はBtoBプロモーションを得意とする制作会社です。上場企業・製造業を中心に、BtoBに特化した会社案内やウェブサイト、映像などの広報・営業ツールの制作を行っています。

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